BTS(バンコクスカイトレイン)が死んでいます
25日(月)朝、いつものようにBTSに乗ると、ドアが閉まりません。どうやら先が詰まっているようです。たまにあることだ、5分くらいで出発するだろう、そのときはそう思いました。思った通り5分後に出発しましたが、次の駅でまた同じ状況に。その次の駅でも。乗り換え駅に着いた時には予定の30分遅れでした。
嫌な予感を持ちながら乗り換えると、今度はすぐドアが閉まりました。よかった、こっちの線は大丈夫だ、と思ったのも束の間、そのままの状態で一向に発車しません。
おいおい、まさか、マジかよ、発車しないならなぜドアを閉めた。エアコンは効いているけれど東京の満員電車に勝るとも劣らない乗車率。減っていく酸素。充満する匂い。誰だ朝からニンニク食べた奴は。マズい、クラクラする。イヤホンを外し、吊り革から手を外して腕を下げ、目を閉じて何とかそれをやり過ごす。
ようやく発車した。次の駅でたまらず降りる。案の定、ドアはすぐに閉まりそのまま停車を続ける。ベンチで風に当たりながら10分ほど待つと次の列車が来た。なんとか次の駅まで耐えられるだろう。この運転手・車掌はバカでないことを祈りながら乗り込む。よかった、ドアは閉まらない。
ついつい「だ・である」調になってしまいましたが、こうして月曜日はいつもの1時間遅れで会社に着きました。帰りの電車も遅延していたようですが、朝ほど酷くはなく、15分遅れほどで帰宅しました。この位は誤差の範囲内です。
ところが今朝も、列車に乗り込むと同じ現象が。一駅乗って、迂回ルートをとることにしました。といってもバイクタクシーに乗るという荒業で迂回でもなんでもありません。駅では「遅れています、申し訳ありません」のアナウンスが続くだけで、代替輸送手段を用意したり、乗車券の払い戻しなどの手続きをしたりするわけもありません。
ニュースにもなっているようです。金曜日までには解決するだろうとのこと。いやあと3日もあるんですけど。暗澹たる思いとはこのことです。
(追記:水曜日朝には平常運転に戻りました。)
さて、今回久しぶりに満員電車に閉じ込められるという体験をしました。私は都内に通勤しており、年に何回かはこういうことがありましたが、バンコクに来てからは初めてです。改めて感じたのは、その圧倒的なストレスです。貧血を起こす女性や、パニック障害になったという知人の知人がいる程度で、自分自身は今まで「しんどい」以上のダメージを受けたことはありませんでした。
今回は「あ、気を抜いたらヤられる」というところまで行きました。これが仕事の疲れやストレスが溜まっている状態であればヤられていてもおかしくありません。「万全の状態でない」ことなんてむしろ通常でしょうし、「ちょっと調子悪い」ことだってしょっちゅうです。女性はそれが月一で来るわけです。そのタイミングでこんな状況になったらそりゃ倒れます。むしろ都内に通勤していたら毎日目撃していてもおかしくないんじゃないかとすら思います。実際にはそこまでではないので、大したものです(観測範囲の問題に過ぎないのかもしれませんが)。
p.s. ウィキペディアでトイレの落書きがありました。消してくれ。
(追記:こちらも水曜日朝に消されていました。)
児童相談所は人手不足か?ざっと計算してみる
1.子ども=15歳未満の統計です。児童相談所は17歳までを対象とするようですが、統計データがないので。これが分子。
2.県別に配置されている児童相談所、児童福祉司、児童心理司、スーパーバイザーの数は厚労省が公表しています。
児童福祉司が基本的に対応に当たり、スーパーバイザーが経験を積んだいわば児童福祉司の上級職。児童心理司は心理的な専門家(カウンセラー、心理療法士)。といったイメージで理解しました。これを合計して「子どもをサポートする大人」と考えて分母に持ってきます。
3.大人一人あたりがサポートする子どもの人数が多い順に並べると下表のようになります。合計すると1500万人の子どもを5千人の大人で支えていることになります。大人一人あたり3千人です。
4.全体としてどうかは置いておいて、今回問題の起きた東京を見てみると、確かにかなり上位に位置しています。一人あたり3800人強。一方の香川は3000人。この差が両児童相談所間の対応の差として「しょうがない」ものなのかどうか。ここでは「数」を議論しているので、目黒区の事件にフォーカスするのではなく、各県で起きた虐待数、それに対する児童相談所の対応数、その内残念な結果になってしまった件数、といったデータで分析すべきなのですが、数字に表れてこない虐待もあるでしょうから、ここではこれ以上突っ込みません。
5.子どもの人口が東京に次いで多いのは神奈川、大阪、愛知、埼玉、千葉と続きます。このうち千葉、大阪、神奈川は香川県よりも下位に位置します。全国平均より下です。千葉県は子育て世帯に優しく、神奈川県は冷たいという勝手なイメージがあったので意外でした。
A(千人) | B(人) | C | D | E=B+C+D | F=A/E | |
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県 | 15歳未満人口 | 児童福祉士 | 児童心理司 | スーパーバイザー | 合計人員 | 一人あたり担当児童数 |
栃木 | 245 | 33 | 15 | 9 | 57 | 4,298 |
鹿児島 | 217 | 34 | 14 | 3 | 51 | 4,255 |
奈良 | 163 | 25 | 10 | 6 | 41 | 3,976 |
佐賀 | 113 | 17 | 9 | 3 | 29 | 3,897 |
宮崎 | 146 | 23 | 11 | 4 | 38 | 3,842 |
東京 | 1,542 | 244 | 107 | 51 | 402 | 3,836 |
岐阜 | 258 | 44 | 16 | 8 | 68 | 3,794 |
茨城 | 355 | 60 | 25 | 9 | 94 | 3,777 |
山形 | 130 | 21 | 11 | 3 | 35 | 3,714 |
福井 | 101 | 17 | 9 | 3 | 29 | 3,483 |
沖縄 | 247 | 47 | 13 | 11 | 71 | 3,479 |
愛媛 | 164 | 32 | 11 | 5 | 48 | 3,417 |
群馬 | 241 | 37 | 25 | 9 | 71 | 3,394 |
長崎 | 173 | 29 | 14 | 8 | 51 | 3,392 |
熊本 | 237 | 40 | 24 | 6 | 70 | 3,386 |
福島 | 220 | 42 | 17 | 6 | 65 | 3,385 |
富山 | 124 | 22 | 11 | 4 | 37 | 3,351 |
三重 | 226 | 40 | 21 | 7 | 68 | 3,324 |
埼玉 | 899 | 184 | 51 | 37 | 272 | 3,305 |
広島 | 368 | 69 | 28 | 16 | 113 | 3,257 |
福岡 | 675 | 126 | 51 | 32 | 209 | 3,230 |
静岡 | 464 | 79 | 47 | 19 | 145 | 3,200 |
愛知 | 1,010 | 210 | 65 | 42 | 317 | 3,186 |
山口 | 164 | 27 | 18 | 7 | 52 | 3,154 |
兵庫 | 692 | 130 | 71 | 22 | 223 | 3,103 |
香川 | 120 | 23 | 11 | 5 | 39 | 3,077 |
滋賀 | 200 | 36 | 19 | 11 | 66 | 3,030 |
新潟 | 265 | 60 | 17 | 11 | 88 | 3,011 |
北海道 | 588 | 118 | 61 | 22 | 201 | 2,925 |
長野 | 260 | 46 | 33 | 10 | 89 | 2,921 |
千葉 | 755 | 154 | 83 | 22 | 259 | 2,915 |
山梨 | 99 | 21 | 9 | 4 | 34 | 2,912 |
岩手 | 144 | 32 | 14 | 4 | 50 | 2,880 |
大分 | 143 | 26 | 18 | 6 | 50 | 2,860 |
岡山 | 243 | 47 | 30 | 10 | 87 | 2,793 |
宮城 | 280 | 49 | 43 | 12 | 104 | 2,692 |
石川 | 145 | 31 | 21 | 3 | 55 | 2,636 |
大阪 | 1,069 | 278 | 84 | 54 | 416 | 2,570 |
神奈川 | 1,122 | 284 | 106 | 53 | 443 | 2,533 |
秋田 | 101 | 22 | 14 | 4 | 40 | 2,525 |
徳島 | 85 | 21 | 10 | 4 | 35 | 2,429 |
和歌山 | 112 | 30 | 13 | 6 | 49 | 2,286 |
青森 | 141 | 39 | 19 | 9 | 67 | 2,104 |
京都 | 308 | 94 | 42 | 16 | 152 | 2,026 |
島根 | 85 | 22 | 15 | 6 | 43 | 1,977 |
鳥取 | 72 | 21 | 10 | 6 | 37 | 1,946 |
高知 | 80 | 29 | 13 | 10 | 52 | 1,538 |
データ出所
A:統計局
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2017np/index.html
B~D:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000174777.pdf
厚生労働省もこういった統計情報はPDFではなく編集しやすい形で公表してくれないですかね。それとも探せばあるんだろうか。
骨太の方針における虐待防止策
目黒の事件を受けて、「親に対する厳罰化」と並んで叫ばれているのが「行政の権限強化」です。「児童相談所が悪い」という攻撃的な主張も散見されます。
他方で当然、擁護する主張もあります。
職員は、権限があると同時に、それを濫用しないよう戒める必要もあると考えます。可能性があるからと全て保護していたのでは、子どもから“保護者を取り上げること”にもなるのです。職員たちが常にグレーゾーンで綱渡りをしている
反対に“児童相談所が救ってきた命もある”ことも事実です。
業務が集中しすぎていて機能不全を起こしているという指摘も。
リソース不足は以前から言われてきた問題です。
さて、6月15日に「骨太の方針」が閣議決定されました。
虐待について以下のように言及されています。冒頭の一文は今回の事件で追加されたのでは、と思ってしまいます。真剣に取り組んでもらいたいです。
子供の命が失われる痛ましい事件が繰り返されないよう、市町村、児童相談所の職員体制及び専門性の強化、適切な情報共有など地方自治体間等関係機関との連携体制の強化や適切な一時保護の実施などによる児童虐待防止対策、家庭養育優先原則に基づく特別養子縁組、里親養育支援体制の整備、児童養護施設等の小規模・地域分散化、職員配置基準の強化を含む高機能化及び家庭養育支援への機能転換などの社会的養育を迅速
かつ強力に推進する。
結愛ちゃん虐待死事件について考えたこと
犬山紙子さんの記事を読みました。この方のことはサブカル界隈の文筆家、程度の認識しかないのですが、この一文には自分の気持ちが代弁されているので引用します。
虐待のニュースって、今までは目をそらしていたんです。自分の心がすごく傷つくのがわかっていたからです。
ショックを受けて暗い気持ちになって1日中しんどくなるという不安がすごくありました。だから虐待のニュースに向き合わず、「悲しい」という感情だけで終わらせていました。
でも、今まで虐待を受けたと報じられた子どもたちに対して溜まっていた思いが、結愛ちゃんのニュースを知ったことで、コップから溢れてしまったんです。
悲しいけれど、しんどいけれど、今回はちゃんと向き合おう、と思いました。
いざ直視すると、嫌になるほど根が深い問題です。
先日の記事でも書いたように、ホッテントリのブクマコメントを分析しており、「こうすべき」として対策を述べているコメントを眺めています。その中で目に付くのが「親権停止・公権力強化」です。その具体論について踏み込む前に、あるコメントに目が止まりました(先日言及したホッテントリとは別のホッテントリです)。
enderuku (´l□l`;)児童養護施設に入りやすくすればって思ったけど養護施設って女児への性的虐待事件が凄く多いんだなhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%AB%A5%E9%A4%8A%E8%AD%B7%E6%96%BD%E8%A8%AD#%E9%81%8B%E5%96%B6%E4%BD%93%E5%88%B6%E5%95%8F%E9%A1%8C
仮に親権停止するなりして子を親から引き剥がすことができたとして、じゃあその子をどこで育てていくのか、という問題が次に出てくると。そこでも目を覆いたくなる問題があると。
まだ少しずつしかこの問題に対する知識を深められていないのですが、詰まるところ解決すべき問題は「貧困」な気がしています。「社会的弱者」と言い換えてもいい。児童を虐待する親は社会的弱者であり、児童養護施設という存在自体もある種の社会的弱者と位置付けられてしまっているのではないかと感じています。児童養護施設で働くことが国民の尊敬を集めている、あるいは比較的高収入を得られるのであれば、問題って減っていくんじゃないかと思うんですよね。
「もうおねがい ゆるしてください」死亡した5歳女児のノート
昨日目にしたニュース。タイトルが視界に入っただけで、悲しみと怒りとやるせなさでどうかしそうだったので、本文は読んでいませんでした。今日勇気を持って全文読みました。涙が止まりませんでした。父親(継父)と母親には今でも怒りが湧きますが、別の角度からも考えます。この子は、我々が殺したのです。私が殺したのであり、あなたが殺したのです。
この記事から時系列を整理すると以下のようになります。
- 2013年~2016年頃 継父・母親 交際開始。結婚後、女児を含めて3人で同居。
- 2016年12月 香川県児童相談所 女児を一時保護
- 2016年12月~2017年3月前後 香川県警 継父を書類送検(傷害の疑い)
- 2017年2月 一時保護を解除 自宅に戻る
- 2017年3月 香川県児童相談所 女児を一時保護
- 2017年7月 一時保護を解除 自宅に戻る
- 2017年8月 8月までに女児は家に戻る。香川県のある医師が児童相談所に連絡(体にあざがあるの見つけた)。児童相談所は、家庭訪問や両親と面接をした。虐待の問題に詳しい専門の病院を紹介した。母親はその病院に女児と数か月通院していた。
- 2017年12月 継父 東京・目黒に転勤
- 2018年1月 母親・女児 目黒に引越し、同居開始。このとき母親は児童相談所に転居先を知らせることを拒否した。児童相談所は善通寺市と連携し、転居先を確認。品川の児童相談所に資料を送る。
- 2018年2月 継父 逮捕・起訴(顔を殴るなどして大けがをさせた)。品川の児童相談所が訪問。母親から「関わってほしくない」と言われる。2度訪問したがいずれも女児には会えず。
- 2018年3月 女児死亡 継父・母親逮捕(保護責任者遺棄致死)
児童相談所、警察、病院が関与していますが、それぞれその都度適切な対応をとっているように見えるのです。もちろん「もっとできたことがあるのでは」という思いがないことはないですが、それはこういう結果になったから吐ける言葉であって、現場の方々は出来る限りのことをしたのだろうと思うようにします。
それに対してあなたは、我々は、何をしていたでしょうか。正確には分かりませんが、2016年1月から虐待されていたとしましょう。この子は当時3歳くらいでしょう。3歳の子が虐待されている間、2016年1月から2018年3月の間、何をしていたでしょうか。子どもたちに対して、幸せに、健やかに育ってほしいと願ったことはありますか。自分の子どもだけじゃありませんよ。兄弟親せきの子、街で見かけた子、テレビで見かけた子、子どもという存在全てに対してです。そしてその子どもたちが「幸せに、健やかに」育つように、何か具体的な行動をしましたか。自分だけ、あるいは自分の周りの大人だけのことばかり考えていませんでしたか。私は胸を張ってNoとは言えません。ついつい自分の利益や都合で考えたり行動したりしてしまいます。子どもというものは無条件に愛され、幸福を願われるべき存在なのに、そのような存在として扱うべきだという意識が我々大人には欠けがちだということを忘れてはなりません。
(追記)
下記記事を受けて上記時系列を一部修正(赤字)。
専門家として解説している後藤啓二さんという方は、元警察庁で現弁護士、「Think Kids」というNPO法人の代表を務めるなどして児童虐待問題に対して法律・行政・政治の観点から取り組んでおられる方のようです。
この方の主張は「児童相談所が悪い」に集約されます。その改善のための働きかけもしているのに一向に改善されない、改善できるに決まっているのに、ということです。この問題にずっと取り組んでこられた方の意見ですから、相応の重みを持って耳を傾ける必要があると思います。
他方で、自分としてはやはりもっと当事者意識を持つ必要がある問題だと再認識しました。周りの大人たちはどう対応すれば良いか、という質問について後藤弁護士は以下のように述べています。
やはり虐待に気づいたら通報するということなんですけれども、今回の事件でも近所の方は何度も通報しているんですよね。それを全く活かせない児童相談所、ここに最大の責任があると思うんですね。住民の通報を児童相談所が抱え込むことによって死蔵されているんですね。活かされていない。要するに児童虐待は一つの機関だけで対応できるほど甘いものではない。それを肝心の児童相談所が感じていない。私は周囲の方は今回非常に良く反応していただいたのではないかと思うんですけどね。
強調したように、これは社会の問題だと思います。ここで、「社会」という言葉を「私たち自身」と置き換えないといけない。何を言っているんだと思われるかもしれませんが、自分が社会を作っている、子どもたちの幸福に責任を負っている、そういう意識を持ち続けないといけません。後藤弁護士はこの問題を突き詰めて考えた上で、児童相談所にその根源を見出しているのだと思いますが、私はその児童相談所を追求する段階にないので、まずはこのような問題意識を持つことから始めようと思います。
今後も追記するかもしれませんが、当面この記事のタイトルはNhkのタイトルをそのまま拝借しておきます。この一文だけで、忘れがちな問題意識を取り戻せるからです。
冒頭のNhkの記事についてブコメに目を通し、分類してみました。感情的なコメント、何かすべきだがどうしたら良いか分からないというコメント、こうすべきだというコメント、諦めや傍観的なコメント、その他の5分類です。重複も一部あります。基準は主観です。読みながら共感して感情的になりながら分類したので意味のないグラフかもしれませんが、この中から「こうすべき」というコメントについて、改めて整理して考えてみようと思って作業しているところです。
復活のF
Eテレの「シャキーン!」を見ていたらマキシマムザホルモンの上ちゃんが出ていたんですね。ベースの音圧で棒倒しをするというコーナーが以前あって、それが紙相撲になっていました。彼はこのコーナーの常連です。
懐かしいなと思って通勤中に聴いてみたんですよ。シャッフルしてかかった1曲目は「What's up, people ?!」でした。カッコ良いのと面白いので鳥肌立ちながら笑いました。その次が「F」。泣きそうになりました。
この「F」という曲はご存知ドラゴンボールのフリーザをモチーフにした曲です。初めて聴いたのはYoutubeのMADでした。公式かと疑うほど高いクオリティで、曲調、歌詞、映像、世界観のすべてがマッチしていて繰り返し視聴したのを覚えています。
一気に話が飛躍するのですが、この時感じたのは「子どもをインターナショナルスクールに入れるという選択肢はないな」ということでした。
「金銭的に選択肢にない」という話を金持ちのタイ人上司にしたことがあるんですよ。そのとき言われたのが「教育は費用じゃない。投資だ。いくらかかるかじゃない。いくら戻ってくるかを考えるんだ」ということでした。それはそうだなと思いつつも、子どもから将来得るリターンを勘定するなんていやらしいな、と率直に思ったのは確かです。リターンとかじゃなくて子どもにとって一番幸せな環境に入れてやりたいってのが親心じゃないですか。子どもにとっての幸せを親が決めるっていうこと自体が親のエゴであるということは置いといて。
そう考えたときに、もしかしたらインターナショナルスクールに入れることが子どもにとって一番幸せな環境かもしれない、と思うことがないわけでもないのです。でもその都度思い直すんです。俺は子どもに日本語を完璧に使えるようになってほしいと。ここで言う「完璧」というのは、日常生活やビジネスに困らない、というレベルじゃない。日本語で小説を読んだり歌を聞いたりして、心の底から感動できるというレベルです。小さい頃にドラゴンボールを夢中で読んだ、社会ではオウム真理教の事件があった、それを経て大人になって「F」を聴いてカタルシスを得ている自分。極めて個人的、内省的な体験であって、それを子どもにも味わってほしいと言うのは何かどうなんだろうなとも思いつつ、そういう体験を子どもにもさせてやりたいなと思います。
インターナショナルスクールに行ったらそういう体験ができないのか?というと必ずしもそうではないでしょう。好きだったら漫画だろうと小説だろうと自分から読むはずです。そうして育っていけばあるいは自分が望むような体験も自然と出来るのかもしれません。でもそうならないかもしれない。結局、自分が育ってきた環境と異なる環境で子どもを育てることでどうなってしまうのか、その不安が大きいのでしょう。つくづく、業というものを感じます。
さて、ホルモンについてはこの「F」辺りから追いかけることが出来なくなったんですが、Wikipedia見てもちょうどその後しばらく新作はリリースされてなかったんですね。ドラムのナヲの結婚・出産などが影響しているのでしょうか。2013年に新作アルバムが出てるみたいなんでチェックします。その後もシングル/アルバムこそ出していないですが、活動は普通に続いているみたいですね。
(考察)神奈川の工事会社、4100万円脱税疑い 国税局が告発
朝日新聞に次のニュースがありました。
「八正建工神奈川西」と斉藤浩一代表取締役(56)は架空の外注加工費を計上する手口で、2012年と2015年の2年間に約1億4600万円の所得を隠し、4100万円余りを脱税した疑いが持たれています。
関係者によりますと、斉藤代表は同業者に嘘の請求書を作らせ(1)、決済資金を振り込んだ(2)後に現金でキックバック(3)させていました。脱税した金は会社の事業資金などに充てていたということです。ANNの取材に対し、斉藤代表は「見解の相違もあったが、当局の指示に従い、修正申告をしました」などとコメントしています。
また、毎日新聞には以下の記載があります。
斉藤社長の口座に振り込ませ不正に得た資金は、斉藤社長からの貸付金(4)という形で同社の事業資金に充てていたという。
こういう流れですね。
(2)の支払いを不正に税務上の損金にしているので、損金否認されたということでしょう。ここで2つの疑問が湧きます。
- 同業者は罰せられないのか?
- どうやってバレたのか?
1.同業者は罰せられないのか?
(2)を益金計上し、(3)を損金処理していれば税務上の影響はありません。ここで(3)を損金否認するとこのグルグル回っているお金に対して二重に課税することになるので、こちらには影響ないのでしょう。
2.どうやってバレたのか?
同業者のタレコミ・・・ただお金をスルーしているだけなので(請求書を作らされる手間はありますが)、よほど正義感がなければしないでしょう。
八正建工の税務申告書・・・12年と15年にだけ数千万円の損金が発生することになります。ググっても会社の規模がわかるような情報は出てきませんが、ストリートビューで見ても大きな会社ではなさそうですし、申告書上で目立った可能性はあります。
社長の口座入出金・・・この2年に数千万円のお金が入って出ていくという取引履歴があるわけで、これが決まり手になったのでしょう。