骨太の方針における虐待防止策

目黒の事件を受けて、「親に対する厳罰化」と並んで叫ばれているのが「行政の権限強化」です。「児童相談所が悪い」という攻撃的な主張も散見されます。

 

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他方で当然、擁護する主張もあります。

 

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職員は、権限があると同時に、それを濫用しないよう戒める必要もあると考えます。可能性があるからと全て保護していたのでは、子どもから“保護者を取り上げること”にもなるのです。職員たちが常にグレーゾーンで綱渡りをしている

 

反対に“児童相談所が救ってきた命もある”ことも事実です。

 

業務が集中しすぎていて機能不全を起こしているという指摘も。

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リソース不足は以前から言われてきた問題です。

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さて、6月15日に「骨太の方針」が閣議決定されました。

経済財政運営と改革の基本方針2018 - 内閣府

 

虐待について以下のように言及されています。冒頭の一文は今回の事件で追加されたのでは、と思ってしまいます。真剣に取り組んでもらいたいです。

子供の命が失われる痛ましい事件が繰り返されないよう、市町村、児童相談所の職員体制及び専門性の強化、適切な情報共有など地方自治体間等関係機関との連携体制の強化や適切な一時保護の実施などによる児童虐待防止対策、家庭養育優先原則に基づく特別養子縁組、里親養育支援体制の整備、児童養護施設等の小規模・地域分散化、職員配置基準の強化を含む高機能化及び家庭養育支援への機能転換などの社会的養育を迅速
かつ強力に推進する。